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自分の生活パターンを振り返ってみよう

行動活性化

今回は、人の行動がその人の気分に影響を与えるメカニズムを見てみましょう。

以下に紹介する図は、前回の記事で紹介した佐藤さん、鈴木さん、高橋さんの事例を「その人が置かれている状況」、「その人のした行動」、「その結果」、の3つの視点から整理したものです。

行動と結果とのつながり

図のように、ある状況におけるその人の行動は、その人の結果(ここではその人の気分)に影響します。自分が今どのような状況に置かれていて、その中でどのような行動をして、それがどのような結果につながっているのかを整理することが、ストレスを感じているときや物事がうまくいっていないときにこころの元気を保つための第一歩です。

自分の行動と結果とのつながりを確認しよう!

次に、今のあなた自身の生活パターンを振り返り、ある状況で自分がよくする行動パターンと、その行動の結果とのつながりをつかまえる練習をしましょう。上で説明した図を参考に、「あなたの今の状況(特に困っている状況やストレスを感じる状況)」、その状況で「あなたがしている行動」、そして「その結果」を、次の図に埋めてみましょう。紙とペンをご用意頂き、実際に書き出してみることをお勧めします。


ワークシートはダウンロードすることもできます。

まとめ

ご自身の生活パターンを振り返っていただきながら、「【行動】が【結果】につながっている」ということを説明しましたが、お分りいただけたでしょうか?

これは「【行動】を変えれば【結果】が変わる可能性がある」ということを示しています。つまり、【行動】を変えることが、こころの元気を保つための方法に取り組む上で最も重要な点なのです。

ご自身が普段している行動が楽しかったり元気がでたりするようなポジティブな気分に繋がっている場合は、その行動を今後も続けるとよいという気づきになります。

その反対に、不安やゆううつ、イライラなどのネガティブな気分に繋がっている場合は、他の行動をすることで気分が変わる可能性を検討することができます。

次の記事では、行動の幅を広げるために「3つの密」に該当しない安全な活動を考えてみましょう。

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