緊急事態宣言が出されてから、テレワーク(在宅勤務)を導入する職場が増えています。自宅で仕事をすることで新型コロナウイルス感染症の感染拡大を抑える効果が期待できる一方で、仕事をする環境や生活リズムがこれまでの働き方と大きく変わってしまい、戸惑いを感じている方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、自宅で少しでも快適にテレワーク(在宅勤務)をするための工夫をまとめました。
環境面の調整
なるべく静かで明るい場所で作業をすることや、身体に負担のない姿勢を維持しましょう(椅子の高さの調整、背もたれに背中をつける、腕や手首の位置の調整など)1)。また、職場と比べると、在宅ではどうしても集中しづらい場合が多いですが、定期的に休憩や運動をしたり、ランチの時間を決めることでメリハリをつけて過ごすことや、目を休ませるために、たまに遠くを見ること、換気をして室内の空気の入れ替えをすることなども大切です 1)。
テレワーク(在宅勤務)環境面の調整ポイント
- なるべく明るく静かな場所を確保
- 体に負担のない姿勢の維持(椅子の高さ・背もたれ・腕や手首の位置)
- 定期的な休憩や運動、ランチの時間の確保
- 目を休ませる
- 室内の空気の入れ替え
社会面の調整
職場から離れて仕事をすると、孤立したような気持ちになる場合もあるかもしれません。職場全体としてテレワーク(在宅勤務)を効果的に実施するためには、チームワークやお互いの信頼関係が大切と言われています 2)。テレワークでは、相手との非言語的なコミュニケーション(声や表情)が取りづらく、お互いに不安になることもあります。意識して自分の思いや状況を「確認」や「相談」という形で発信するようにしましょう。そうすることで、具体的なフィードバックを得られ、不安を減らして働くことができます。
また、対面での会議に比べて、オンライン会議では意思疎通がとりづらい場合もあるかもしれません。案件ごとに自分の意見をまとめておいたり、想定される質問のシミュレーションをしておくなど、事前準備をすることで、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。職場から離れて仕事をする時こそ、チームとしての「つながり」を大切にし、お互いの気持ちを伝え合い共有することが重要になってきます。
テレワーク(在宅勤務)社会面の調整ポイント
- 自分の思いや状況を仕事で関わる人に「確認」や「相談」という形で積極的に発信する
- オンライン会議の前の事前準備をする(自分の意見や想定される質問をまとめておく)
- お互いの気持ちを共有し、チームとしての「つながり」を大切に
まとめ
テレワーク(在宅勤務)のような、慣れない環境でのお仕事を続けることで、ストレスが溜まることは自然なことです。そのストレスを我慢するのではなく、テレワーク(在宅勤務)の環境面・社会面を自ら調整することで、自分にとってより働きやすい環境を整えてみましょう。
<参考文献>
この記事の内容は、以下の情報をもとに作成されています。
・International Labor Organization. Ergonomic tips when teleworking.
https://www.ilo.org/global/about-the-ilo/multimedia/video/institutional-videos/WCMS_740265/lang–en/index.htm
・International Labor Organization. Keys for effective teleworking during the COVID-19 pandemic.
https://www.ilo.org/global/about-the-ilo/newsroom/news/WCMS_739879/lang–en/index.htm