新型コロナウィルス感染症の影響から、これまで通りに日常生活を送ることが難しい日々が続いています。
ストレスを感じる状況が続き、日々の生活がワンパターンになりがちで、「なんとなく、こころの元気がなくなってきた」という方も多いのではないでしょうか。
このような状況では、行動活性化を使ってこころの元気を保つのがおすすめです。
行動活性化とは、楽しさや達成感につながる活動を増やしていくことでこころの元気を保つ技法のことです。
現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のために、厚生労働省からは「3つの密(密閉・密集・密接)」を避けて行動するように指針が出されています。
「3つの密」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
そのような状況であっても「3つの密に当たらない安全な活動」をすることは、こころの健康を保つためにとても大切なことなのです。
楽しい気持ちを感じられる活動を増やす
今現在、本当にしたいこと(友だちみんなで集まって食事会や飲み会、カラオケ、スタジアムに野球やサッカーを見に行く、等)はできないかもしれません。だからといって何も活動しないと、どんどん気が滅入っていってしまいますよね。
実は、あまり知られていないことですが、人は何も活動をしないと、どんどんこころの元気が無くなっていってしまうのです。
こころの元気を保つためには、たとえこのような状況の中で何もする気になれなくても、今できる範囲で少しでも楽しさや達成感を感じられる活動を増やすことが大切です。
にわとりが先? たまごが先?
「にわとりが先か、たまごが先か」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 「にわとりとたまごはどちらが先にできたのか」という因果性の問題の例としてよく使われる言葉ですが、これは「気持ち」と「行動」との関係性にも言えることです。
気持ちが先か、行動が先か、皆さんはどちらだと思いますか?
並べてみると、どちらもありそうですね。ただ、気持ちと行動のうち、私たちが自分で変えやすいのは「行動」だと言われています。「行動が先で、気持ちが後」の場合のように、行動を少し変えてみることで、気持ちに変化をもたらすことができるのです。
まとめ
行動活性化についてご理解いただけたでしょうか?
これから何回かに渡って、「行動 → 気持ち」の流れを利用して、いい気持ちで過ごせる時間を増やす方法をご紹介していきます。
次の記事では、「なぜ活動しないと元気がなくなるのか」のメカニズムについて詳しくご説明します。