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身体は気持ちとつながっている -身体の感覚に注意を向けるマインドフルネス-

マインドフルネス

今回は、身体の感覚に注意を向けるマインドフルネスを紹介したいと思います。

私たちは、日々、さまざまな感情を経験します。不安になったり、悲しい気持ちになったり、イライラしたり、喜びを感じたり…。

不安でいっぱいのときや、頭がかっとなっているときには、冷静でいられないので、自分の状態や気持ちに気づきづらくなります。あとから振り返ってみれば、「あのとき、自分は心配でたまらなかったんだな」、「腹が立っていたんだな」と気づくことができますが、その場で気づくのは、なかなか難しいものです。

そんなとき、身体の感覚を手がかりにすると、自分の状態や気持ちに気づきやすくなります。私たちの身体と気持ちはつながっているのです。

(マインドフルネスってなに?という方はマインドフルネス入門からどうぞ!)

身体と気持ちのつながり

たとえば、不安なときはどうでしょう。
どきどきしたり、少し息苦しく感じたり、胸がしめつけられるような感じがしたり、他にも、冷や汗が出たり、身体に力が入りにくくなったり、ソワソワした感じがしたりします。

腹が立っているときはどうでしょう。
逆にぐっと力が入って肩が上がったり、顔が熱くなったり、眉間にしわがよって表情が険しくなったり、歯を食いしばったり、呼吸が浅くなったりします。
こんなふうに、気持ちと連動して、身体も反応しています。

冷静でいられないときや、落ち着きにくいときも、身体の感覚に注目することで、そのときの自分の状態や気持ちに気づきやすくなります。

ボディスキャン


今回は、身体の感覚に注意を向ける「ボディスキャン」というマインドフルネスのワークを試してみましょう。
ボディスキャンは通常、45分かけて行うものですが、ここには20分版と45分版の音声ガイドを載せています。
取り組みやすいほうを選んで、試してみましょう。

姿勢のつくりかた
  • おすすめの姿勢は、あおむけに横になる姿勢です。カーペットやヨガマットのうえに横になってみましょう。
  • もし、寝てしまいそうという方は、椅子に腰かけても行えます。椅子を使う方は、背もたれには寄りかからず、両足が床についている安定した姿勢で始めましょう。
  • 目を閉じて行ってもよいですし、眠くなってしまいそうという方は、目を開けたままでも大丈夫です。
  Let’s try!音声ガイド
(音声ガイド20分版)

  Let’s try!音声ガイド
(音声ガイド45分版)

まとめ

はじめてのボディスキャンはいかがでしたか。

一度ではなかなか慣れないと思いますので、日々の生活に取り入れていただくことがおすすめです。
今回は眠くなってしまった、という方は、昼食の前に実施するなど、ワークをする時間帯を工夫してみましょう。

ボディスキャンを練習して、身体の感覚に気づきやすくなると、「今、肩にすごく力が入っているな」、「胸のあたりがざわざわしているな」、「手が冷たくなっているけど、どうしてかな」と、そのときどきの自分の状態に気づきやすくなっていきます。

身体の感覚を手がかりに、「自分は緊張しているんだ」、「こんなことがあったから動揺してるんだ」と自分の状態を冷静に見つめられるようになると、それだけでも気持ちが落ち着いてくるはずです。

次回はマインドフルネスの応用編のセルフ・ナレーションというワークをご紹介します。

実況中継のようにナレーションしてみるマインドフルネス
マインドフルネス入門ではマインドフルネスに関する基礎的なお話、身体と気持ちはつながっているでは身体の感覚に注意を向けるワークをご紹介しました。 今回から、いよいよ応用編のマインドフルネスのワークをご紹介していきます。 マインドフルネスの基礎...