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苦しい気持ちを落ち着かせるセルフコンパッションのエクササイズ

マインドフルネス

なんだか元気が出ない…。何かきっかけがあったわけではないのに、寂しかったり、悲しかったり、落ち込んだりする。イライラしやすい自分に自己嫌悪を抱く…なんてこともあるでしょう。

そんなときにおすすめしたいのが、セルフコンパッションのエクササイズです。

セルフコンパッションとは、自分に思いやりのこころを向けること。苦しい気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。

セルフコンパッションのエクササイズ

姿勢のとりかた

居心地のよい姿勢で座りましょう。壁に背中をあずけた姿勢でも、横になった姿勢でも大丈夫です。

自分の苦しみに思いやりの気持ちを向ける、というのは初めての経験だったという方も多いかもしれません。なんだか居心地悪く感じたり、気恥ずかしく感じた方もいらっしゃるかと思います。

私たちは、誰かが苦しんでいたら、少しでも痛みを和らげようと、言葉をかけたり、何かをしてあげたくなります。

それと同じように、自分が苦しいときには、自分のことも、なだめ、和らげる言葉かけをして、それを受け取っていいのです。

つながり、の気持ち

もう一つ、大事なことがあります。

私たちは、苦しいときには「自分だけが大変だ」とつい捉えてしまいやすくなります。

けれど、今この難しい状況を経験しているのは自分だけではないはずです。
多くの人が、初めてのことを経験して、苦戦しています。

「私が感じている苦しみは、私だけが感じているものではなく、別の誰かも感じている苦しみと同じものだ」と受け止められると、苦しさが孤独な経験ではなく、「つながりの経験」へと変わります。

「つながる」という感覚は、免疫機能の回復を促すことや、抑うつや不安を下げること、幸福感やポジティブ感情を増やすことが研究で実証されつつあります。

目の前には私たちを悩ませることがあるかもしれませんが、この苦しみは自分だけが感じているものではなく、みんなで共有しているもの。

そんなふうに捉えてみると、不思議と励まされ、力が湧いてくるのかもしれません。

まとめ

セルフコンパッションのワーク、いかがでしたか?

辛い思いをしている誰かに声をかけるように、ぜひご自身にも思いやりのこころを向けてあげてください。